炭酸の間違い

炭酸シャンプー

実際に炭酸を皮膚から吸収するためには、1000ppm(1Lの水に1Lの二酸化炭素が混ざっている状態)の濃度で15分~20分間浸漬しておく必要があります。

この1000ppmという数値は、平常状態では二酸化炭素の飽和状態がおよそ700ppmくらいなので平常状態では作成不可と言えます。

もし一時的に作れたとしても1000ppmの炭酸水は過飽和状態なのですぐに二酸化炭素が揮発していき、濃度は瞬く間に下がっていくのです。
さらに15分~20分間というのは、温泉でも中々浸からない長さですよね。

炭酸の経皮吸収において、この「高濃度」と「長時間」は大きな弱点と言えます。

このような弱点を克服できる条件は本当に限られていて、火山運動などによって天然に作られる天然炭酸泉くらいのものだと思います。

天然炭酸泉であれば、地下深くの高圧環境から吹き出す炭酸泉なのでかなり高濃度の炭酸を溶存させられます。

揮発しても次から次へと炭酸泉が湧いてくるので、高濃度を維持することも可能です。

さらに一応温泉という環境であれば、15分浸かるのも不可能ではありません。

しかしこんな状況、たかだか化粧品や美容室のシャワーで作り出すことができますか。

普通に考えればまず不可能でしょうね。